李研究室の配属を希望する学生へ(Updated 2025.10.27)

Ⅰ.研究概要

「電力波形から暗号鍵が盗まれる」——そんな映画みたいな話、実は本当です。

李研究室では、暗号チップやIoTデバイスを守るためのハードウェアセキュリティを研究しています。攻撃者が電力や電磁波、故障を利用して「鍵」を盗もうとする――そのような**物理攻撃(サイドチャネル攻撃・故障攻撃)**を実際に実験し、どうすれば防げるかを考えます。

• 研究は、「攻撃して理解し、防御して証明する」実践型。
• ソフトウェアでも、ハードウェアでも、AIでも、自分の得意分野を活かして研究できます。
• 研究室は﨑山研・宮原研と共同運営しており、メンバーが多く、先輩もたくさん。
• 研究費も充実しており、海外発表のチャンスもあります。

Ⅱ.研究分野(卒研テーマ)

李研究室では、暗号・ハードウェア・AIなど、幅広い分野を横断する研究に挑戦できます。学生の興味と得意分野に応じてテーマを調整するため、「自分らしい研究スタイル」で取り組むことが可能です。

• サイドチャネル攻撃/故障攻撃の安全性評価
• ポスト量子暗号(PQC)の安全実装

• 暗号アルゴリズムのハードウェア実装(FPGA・マイコン)
• 機械学習を用いた攻撃・検知・対策技術
• サイドチャネル耐性の最適化・自動解析

III.李研究室で身につく力

李研究室では、研究の目的を「成果物を出すこと」だけではなく、研究を通じて自分の思考力と行動力を鍛えることに置いています。卒業研究は、答えを覚える学習ではなく、問いを見つけ、自分の力で考え抜く訓練の場です。

その過程で、学生が身につけてほしい力は次の5つです。

1. 情報を収集・整理する力:多くの資料や論文から、何が重要かを見抜き、自分の研究に役立てる。
2. 問題を抽出し、わかりやすく説明する力:「何がわかっていないのか」「なぜそれを調べるのか」を自分の言葉で表現する。
3. 他者の視点で考え、伝える力:発表や議論を通して、自分の考えを多角的に捉え、他人に伝える。
4. リソースを活用して実行する力:ツール・設備・時間・人脈など、利用できる資源を自ら探し、使いこなす。
5. 成果をまとめ、形にする力:研究の過程と結果を整理し、論文·発表·デモなどの「形」にして共有する。

IV 李研究室の運営スタイル

全体ゼミ:週1回(オンライン)で進捗・発表・情報共有
個別ゼミ:テーマごとに随時実施(柔軟対応)
共同ゼミ:﨑山研・宮原研との合同発表もあり、他研究室の視点からも学べる
発表の機会:国内シンポジウム·国際会議など多様

V. 卒研配属スケジュール(R8年度配属の場合)

オープンキャンパスで研究デモを東3-718室で行います.ご自由に参加ください.

その以外の時間で面談を希望する方は、メールで相談してください。11月17日、18日、19日、または20日の午後の中で、15分程度の候補時間を3つお知らせください。

Zoomでの面談にも対応いたします。