小池 彩歌 2011年度卒業 アマゾン ウェッブ サービス ジャパン(株)


中高時代になんとなく始めたHTMLでのサイト制作。思い返せばこれがセキュリティへの興味への第一歩でした。モノづくりをいくら頑張っても、サイトが安全なサーバー上にないと届けられないもどかしさを自前のサーバーが攻撃によりダウンしたときに痛感するとともに、セキュリティを制するものがインターネット社会を制するのではないかと、ホワイトハッカーへの憧れを抱くようになりました。そんな憧れと、自分では環境を準備するのが困難で、自力でチャレンジすることが不可能なことがしてみたいという2つの観点で、暗号ハードウェアセキュリティの﨑山研に所属を希望しました。

卒業後はやはりそれでも、モノづくりの楽しさを求めてソーシャルゲームのエンジニアになった後に、現在はパブリッククラウドサービスのソリューションアーキテクトとして働いています。﨑山研での経験は、モノづくりの現場ではただ作るだけではなく、よりセキュアで安全な実装を行なっていくところの勘所として、基本的な暗号の仕組みを知っていることが大きなアドバンテージとなりました。パブリッククラウドサービスに関しは言うまでもなく、セキュリティが最重要項目として必須の知識となっています。他にも、私は学部で卒業してしまいましたが、SCISでのアカデミックな場でのプレゼンをしたという経験が、実際の仕事でも国内・海外のお客さんにプレゼンしていく場面での自信に繋がっています。また、研究室の先生、先輩、後輩も仲が良く、卒業して10年近く経っている今でも交流があり、第一線で活躍している人が多くとても良い刺激をもらっています。

これから先、どんな変革が起ころうとも、揺るがない根幹の部分にはセキュリティの概念が存在すると思っています。﨑山研から始まり今までのバックグラウンドを強みに、イノベーションを興していく人材を目指していきたいなと思います。